子どもが本を読んで眠ってしまうのは
子どもに本を読ませても、すぐ眠くなってしまうのは、本を読むということが、疲れることだからだ、と、ある本に書いてありました。
一方的にどんどん流れてくる動画やゲームと違い、書いてある文字を読み、意味を考え、想像する、という、本を読む作業は、本を読み慣れていない子どもにとっては、とても労力がかかることであるため、脳がオーバーヒートして、眠ってしまうのだそうです
私は、本を読んでいて疲れるという感覚がなかったので、そんなバカな、と思いましたが
息子に見せたら、「これ、すごく分かる!その通りだよ!」と、言われました。
前から、息子が、本を読むと眠ってしまうことは知っていたのだけど、それはあくまで、その本の内容が腑に落ちるのに、息子の心の準備ができていなかったから、つまり、単にタイミングが合ってないからだ、と思っていました。
友だちに勧められた本が、全然心に響かず、今は、自分の心の状況が、この本を読むタイミングじゃなかったんだなあと思ったことありませんか?あれです。
でも、息子の眠気は、単純に、読書する内容を咀嚼できないことに起因するものでした。
本を読むタイミングじゃなかった、という問題の前の段階の話だったのです。
これは、無理にでも読ませて、咀嚼能力をつけさせねば!と、思いました。
タイミングの問題は、待つ他はありません。
しかし、咀嚼能力は、つければいいだけの話です。しかも、つけるためには、読み慣れるしかない、という話。
私は以前、文章の奥に、たくさんの象徴的な意味が含まれていて、噛めば噛むほど味が出るような、そういう読み応えのある本を息子に勧めたことがありましたが…そういう本を読むのは、通常の本以上に労力がかかるものです。
息子に無理を強いていたのだなあと残念に思いました。
本を読める人間からすれば、読み応えのある本こそ、大変面白く、そこに本を読むことの醍醐味があるかと思うのですが。
そういう良い本を、子どもたちと共有したいと思っていますが…
いつかそんな日が来るかなあ