なるほど、そうか!

私が生きている中で見つけた、生活に役立つちょっとしたことをまとめてみました。

裁判所ってこんなとこ〜パラリーガルシリーズ

 一般の方が、裁判所に来るように伝える呼び出し状を受け取ると、かなりビビるかと思います。

 今は変な詐欺も多いので、動揺しすぎず、冷静になって、訳わかんないお金を振り込んだりしないように気をつけてください。

 決してそこに書いてある電話番号にかけて問い合わせず、ウェブや電話帳でちゃんと裁判所の電話番号を調べて問い合わせましょう。

 そして本当に呼び出されているようならば、すぐに弁護士に相談してください。

 知り合いの弁護士さんがいない場合は、近くの弁護士会に聞いてみましょう。

 最初は無料相談のこともありますし、料金はそもそもそんなに高額ではありません。分割だってありえます。

 

    裁判所自体はまったく怖い場所ではありません。

    怖い人がいない訳じゃないけど…たまに、ずーっと怒鳴り散らしているおじさんがいたりします…

    でも、職員の人は基本みんな親切です。カウンターに顔を出すとすぐに用事を聞きに立ち上がって対応してくれます


 個人的に呼び出し状を受け取ったことはありませんが、私は事務所の仕事でしょっちゅう裁判所に行っています。

    個人的に受け取ることがあっても、多少は冷静に対処できそうです


 電車ならば、丸の内線の霞が関駅が一番便利です。

 新宿側先頭車両に近い出口から出ると、目の前が地裁高裁。

 銀座側先頭車両に近い出口から出ると、目の前が弁護士会館、そのすぐ隣が家裁簡裁です。


 地裁高裁の入り口の手前では、多分毎日、活動家の人が車を路上駐車し、段ボールをひろげたものに裁判官を批判する文章などを載せてビラなどを配ったりしています。

 ちょっと怖いですけど、目を合わさないように進みます。


 大きさに圧倒はされますが、ごく普通の官公庁っぽい建物です。

 灰色!四角い!って感じ。

 入り口で裁判所職員、弁護士用と、一般来庁者用に、入口が分かれています。

 一般来庁者は持ち物検査を受けます。

 素直に従いましょう。

 人気のある?裁判があるときは、行列ができるくらい混みます。

 カバンを持っていなければ左側に。手ぶらの人なんてまずいませんから、左側はガラ空きです。

 分からずうっかり二列に並んでしまうと、先で合流しなくてはならず気まずいことになります。

 右側はカバンを持っている人の列。

 カバンや、ポケットに入れた携帯電話など金属類はカゴに入れて探知機に通します。

 番号札を受け取り、探知ゲートを通り、番号札を渡してカバンを受け取り終了です。

 ここでひっかかって大捕物になったりしたのを見たことはありません…

 

 一階部分はとにかく天井が高く、なかなか威厳があります。


 最高裁はどんななんでしょうね。

 外から見た感じ、すごく重厚な雰囲気ですが…

 昨年上告する機会があったので、やった!と内心喜んだのですが、上告自体は原審の高等裁判所にするんですよね…

 なので結局行き慣れたこの建物に来ただけでした。

 弁護活動的には、最高裁までいきついてしまうのはあまり良いことではないようですが、また機会があるといいなぁと密かに思っています。


 所持品検査を無事に済ますと、とりあえず受付のおじさんのところに駆け寄ります、私は。

 何裁判所の何部に行きたいのですが、と声をかけると、どっちの(北と南がある)エレベータに乗り、何階に行けばいいかを、秒で即答してくれます。

 地裁の民事部なんて、51もあるのにですよ。

 すごいなぁと思います。

 だから、たまにそのおじさんがいないととても困ります。

 自分で階層の表を見て探すのですが、なぜか順番に並んでいるわけでもなく、しかも移動が激しいのか、そこらじゅう紙で貼り直ししてあったり。無駄に複雑なものですから。


 エレベータは、8階までの低層用と、そこから先の高層用とに分かれているので注意が必要です。

 14階に行った後、3階に行きたい時とか、乗り換えせねばならず、結構面倒です。


 ちなみに、地下一階まで行くと、通路で隣の家裁簡裁棟に行けます。

 この通路経由で行くと、家裁簡裁棟で別途所持品検査を受けずに済むので、知っていると便利です。

 一階にいるなら、地下一階には階段で行くと便利です。

 ちょっとわかりづらいのですが、建物の奥の方に進むと、階段に進むドアがあります。

 郵便局や食堂も地下にあります。

 高額の収入印紙などは、なんとなくここで買うのが安心で、ここで買っています。複雑な予納郵券なども、さすがここの局員さんは慣れたもので、とても手際が良いですよ。


 裁判所内の移動は結構手間取るので、事前にルートを考えておいたりしています。


 ただの役所と言えばその通りなのですが、裁判所に慣れてくると、なんだかちょっとすごいことに携わっている気分になれて、悪い気はしないです。